こんばんは!須田祐樹です!
今日は赤ちゃんがはちみつを食べてしまった時の対処法や危険性についてお話しようと思います。
いつも私たちが何気なく食べているはちみつ。人気の高いお菓子である「フィナンシェ」にもはちみつが入っていますし、はちみつ入りのパンも販売されていますね♪
ヨーグルトにそのままはちみつをかけて食べると、ヨーグルトの酸味とはちみつの甘さが何とも言えないコラボレーションを生み出して、美味しさを倍増させますね♪
でも過去に「はちみつを乳児に与えたことによって、ボツリヌス症で男児が死亡した」という事件が起こってしまいました。
以前、僕が記事にした「ほうれん草の危険性」でも、ほうれん草を食べた乳児が次々と病院に運ばれたという内容を紹介しています。
(良ければ参考に見て下さいね)
★⇨貧血やダイエットに効果的なほうれん草が乳幼児に危険を及ぼす!有毒化させない食べ方!!
普段、私たちが何気なく食べている食材が乳児にとって危険な食べ物になる可能性があるのは、特に乳児のパパやママにとっては熟知しておかなければならない内容ですね。
今回の記事で赤ちゃんへのはちみつの危険性や対処法を書いておきますので、参考にして下さいね。
まずははちみつの利点を知っておきましょう!
はちみつの成分
はちみつは古代エジプト時代から愛用されてきた食べ物で、当時でも養蜂家という職業があったと言われています。
はちみつの成分は、約40%ほどがブドウ糖、そして約50%は果糖で構成されています。残りの10%はその他の栄養素が入っています。
具体的なはちみつの成分としては、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンC・ナイアシン・葉酸・カリウム・パントテン酸など、実に多くの栄養素が含まれているんです。
カロリーも意外と高いですし、糖質もかなり高いので、食べ過ぎには注意して下さいね!
はちみつの効能
はちみつには様々な効果があるのはご存知ですか?
はちみつを構成しているブドウ糖と果糖は単糖類と呼ばれる糖類で、比較的早く体に吸収されエネルギーとして使われます。脳が活発に活動するにはブドウ糖が必要です。はちみつを食べることで脳が効率的に活動を始めます。
また、意外にもはちみつは低GIな食べ物とされていて、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれる働きもあるんです。
はちみつの効能その①:高い殺菌効果
超有名な話ですが、古代エジプト時代から養蜂家という職業があったという話の裏付けに、ピラミッドから発見されたはちみつが、いまだ腐らずに存在していたという驚きの話があります。
当時から養蜂家があったという話でも驚きですが、それよりもまだはちみつが腐っていなかったと言う話にも驚きですね!
ここで考えてみて下さい!みなさん、家にあるはちみつはどこに保存していますか?冷蔵庫ですか?
恐らく常温保存だと思いますが、どんなに保存していても全くカビも生えず、傷んでいる様子もありませんよね?あれははちみつに入っている成分に高い抗酸化作用があることを証明しているんです。
はちみつには多くの糖分が含まれています。この糖分によって、体内に侵入してきた雑菌や細菌の水分を奪い、その活動を抑えることができます。また、はちみつの成分の1つであるグルコン酸は、消毒薬にも使われている成分で、グルコン酸自体に殺菌作用が含まれているのです。
はちみつの効能その②:高い疲労回復
はちみつは素早くエネルギー源になり、消耗した体力を効率的に回復させることが出来ます。そのため多くの体力を必要とするアスリートの間でも、はちみつを応用したドリンクが人気です。
はちみつが素早くエネルギー源になる理由は、はちみつの構造が非常に単純な単糖類で構成されているからです。
そのため、はちみつを摂取すると素早く腸で吸収され、全身に巡ります。
疲れている時やしんどい時に病院でブドウ糖の点滴をされるのと似ています。
マメ知識
内村航平選手で有名な体操種目である平行棒や鉄棒、吊り輪やあん馬。実は体操選手がこれらの競技をする際は、タオルにはちみつをしみこませ、潤滑と滑り止め代わりとして棒部分に塗っているんですよ♪(今回のはちみつの効能とは関係ないですが(;’∀’))
知らなかった人は知り合いに自慢して下さい(笑)
はちみつの効能その③:風邪や口内炎を予防(治療)
はちみつには強い殺菌作用があります。はちみつを薄めたお湯でうがいをすることで、口内の清潔な状態に保ち、口内炎を予防(治療)するだけでなく、風邪を予防することが出来ます。
また、はちみつには保湿成分も含まれているため、喉を乾燥から防ぐことも出来ます。
はちみつの効能その④:肝臓の働きを助長し二日酔い防止
アルコールを摂取すると、アルコールはまず肝臓で分解されアセトアルデヒドが生成されます。通常はアセトアルデヒドを更に分解して体外へ排出するのですが、過剰にアルコールを摂取してしまうと、分解が追い付かず、頭痛や吐き気の原因となってしまいます。
肝臓がアルコールを分解するには糖分が必要と言われています。はちみつにはアルコールの分解を助長する果糖が多く含まれています。
スプーン1~2杯の少量のはちみつを飲むだけで、二日酔いに非常に効果があるんですよ。
(水分補給もしっかり行って下さいね。)
はちみつの効能その⑤:コリンで動脈硬化を予防、カリウムでむくみ防止
はちみつにはコリンと呼ばれる血管の拡張を促して血流を良くしてくれる成分が含まれています。
コリンには悪玉コレステロールを減少させる効果もあるんです。
またはちみつには、むくみの原因にもなる体内の塩分を排出してくれるカリウムも含まれています。体内の塩分濃度が高まると、むくみだけでなく血圧も上昇してしまいます。
コリンとカリウムの効能により、むくみや高血圧解消だけでなく、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞なども予防することが出来ます。
はちみつで赤ちゃんが死亡する理由
これほどさまざまな恩恵をもたらしてくれるはちみつですが、赤ちゃんには非常に危険な食べものです。特に1歳未満のあかちゃんにはちみつを与えてしまうと、死亡してしまう可能性もあります。
はちみつにはボツリヌス菌の芽胞が含まれている可能性があります。
ボツリヌス菌は大人が摂取してもかなりひどい食中毒を引き起こす菌です。ただ、はちみつには「ボツリヌス菌」が含まれているわけではなく、ボツリヌス菌の「芽胞」が含まれているので、私たち大人が食べても胃酸により殺菌され、食中毒を発症することはありません。
しかし、1歳未満の乳児の場合は、体内の消化器官、特に胃酸の分泌が十分ではないため、このボツリヌス芽胞が体内に侵入しても胃酸によって除去出来ず、そのまま腸管にまで届き、発育して増殖を始めてしまいます。
インターネット上の料理レシピにも「加熱すればボツリヌス菌は死滅する」と書いてあるものも多いのですが、100℃の温度では長時間加熱を続けたとしてもボツリヌス菌が死滅しないので注意が必要です。
ボツリヌス菌を死滅させるためには120℃で4分間加熱する、もしくは100℃で6時間以上加熱する必要があります。
はちみつだけでなく、コーンシロップにもボツリヌス芽胞が含まれている可能性があるので、同じく1歳未満の乳児には与えない方が賢明ですね。
大人にはちみつが安全な理由
はちみつを摂取
胃酸ではちみつ内のボツリヌス菌の芽胞を除去⇩
ボツリヌス菌は育たない
赤ちゃんの場合
赤ちゃんがはちみつが危険な理由
はちみつを摂取
胃酸が不十分でボツリヌス菌の芽胞を除去出来ない
ボツリヌス菌の芽胞が腸管で増殖
ボツリヌス菌に成長
ボツリヌスの症状は?
ボツリヌス症になった乳児には以下のような症状が現れてきます。ボツリヌス菌の潜伏期間は30日続くときもあるとも言われています。
ボツリヌス症になった赤ちゃんの特徴
①5日以上、便秘が続く
②泣き声が小さくなってくる
③母乳やミルクを飲む力が徐々に弱くなってくる
④顔の表情が無くなってくる
⑤体の力(筋力)が衰えて、力が入らなくなってくる
これらの症状が見受けられる場合は、呼吸困難や呼吸停止を誘発する場合も少なくないため、一刻も早く医療機関の受診をオススメします。
はちみつを直接摂取しなくとも、はちみつパンなどのはちみつ入りの市販食品にも注意を払って下さいね。
万が一、赤ちゃんがはちみつを食べてしまった場合の対処法
残念ながら家で行う対処法はありません。
母乳やミルク、また別の水分を多く飲ませるのも対処法の1つとも言われていますが、実際は効果がないものが多いとされています。
上記の「ボツリヌス症になった赤ちゃんの特徴」
をしっかり見極め、生後6ヶ月未満の赤ちゃんは特に免疫力が弱いため、出来るだけ早く医療機関にかかった方が良いです。
6ヶ月以上でしたら、免疫力は徐々に上がっていくので、30日間様子を見ても良いとされています。
さいごに
大人にとっては非常に健康によい食材でも、抵抗力が無く消火器官も十分に成長していない乳児にとっては危険な食材もあるのは意外ですね。
母子手帳にはこのはちみつの注意書きも書いてありますので、今一度読み返して下さい!!
また意外で危険な食べものがあれば記事にしますので、是非見て下さい(;’∀’)
おまけ
ブログの最初にほうれん草のことを書いたので、更にほうれん草の効果をダウンする食べ方もあるので、気になったら見て下さい♪
★⇨ほうれん草のチラコイドを使ったダイエットの効果と一緒に食べない方が良い食材!
以上、すだっちでした(´ω`*)