こんばんは!須田祐樹です!
今日のテーマは身近でもよくある「睡眠中の歯ぎしり」です。みなさんの周りでは、もしくはみなさんは睡眠中に歯ぎしりをしたことはありませんか?
自分ではなかなか自覚がない睡眠中の歯ぎしり。時には激しく歯ぎしりしすぎて歯が欠けてしまったり、治療中の歯が損傷してしまったりしてしまいます。
ここで質問です!
睡眠中の歯ぎしりの時には普段の何倍ぐらいの力が歯にかかっているでしょうか??
答えはワニの画像の下にあります!
歯ぎしりのパワー、分かりましたか?
通常、起きている時の人の噛む力は約12g/cm2と言われています。睡眠時はその約6倍の75g/cm2と言われているんです。6倍です!!これで歯が傷付かないハズはないですよね・・・詰め物も取れちゃいます。
歯ぎしりは「いびき」とはまた違った不快感を周りに与えてしまいます。修学旅行の時、また恋人や家族で旅行に行くときも気になりますよね。
まずは歯ぎしりの原因から見てみましょう。
歯ぎしりの4つの原因
ひとくちに歯ぎしりと言っても、その原因はさまざまです。ここでは4つの歯ぎしりの原因をご紹介しますね。
歯ぎしりの原因その①:ストレス
ストレスなしでは過ごせないと言われている現代社会。実はこのストレスが歯ぎしりの原因の約50%以上を占めているとも言われています。
転勤、転職、昇進による責任感の増大、そして結婚や身近な人の他界などの環境の変化からストレスを受ける方も少なくありません。
自分なりの趣味を見つけたり、友達と雑談したりカラオケやドライブに行ったりしたりして、極力ストレスを溜めないようにしましょう。
歯ぎしりの原因その②:噛み合わせ
遺伝や幼少の頃の虫歯、またその虫歯を適切な治療を行わなかったことによっても歯並びが悪くなり、噛み合わせが悪くなってしまいます。
虫歯の治療を放置してしまっていたり、治療後の歯の高さが合わない場合は、その旨を歯医者さんに伝え適切に治療して貰いましょう。
最近では、大人になってからの矯正も人気です。子供の頃に矯正を行う方が効果的ですが、大人になってからもある程度は矯正可能ですので、一度検討してみて下さいね。
歯ぎしりの原因その③:飲酒
歯ぎしりは眠りが浅いレム睡眠時に起こりやすいと言われています。レム睡眠時には、体は眠っているのですが、脳は覚醒した状態のままです。
過度な飲酒を行うと、眠りの質が浅くなり脳まで熟睡できず、その結果として歯ぎしりが起こってしまいます。
ただ、過度な飲酒を行っても歯ぎしりをしない人も大勢いますので、統計として過度な飲酒が歯ぎしりにつながるケースがあるという事だけ認識をしておいて下さい。
(大半はストレスが原因の場合が多いです。)
歯ぎしりの原因その④:逆流性食道炎
つい最近になって、逆流性食道炎も歯ぎしりの一因とされるようになって来ました。
逆流性食道炎は、胃酸が何らかの原因で食道に逆流して、口の中が苦くなるあの症状です。一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
睡眠中に逆流性食道炎が起こると、口の中が酸性になってしまいます。逆流してきた胃酸を中和するため、私たちは唾液分泌を促進します。その際に歯ぎしりをしてしまうのです。
この理由より、逆流性食道炎を治療すると胃酸の逆流が抑えられ、胃酸を中和するために唾液を分泌する必要がないため、歯ぎしりが治るケースも多々あるようです。
家庭で出来る歯ぎしり防止対策
歯ぎしりの対処法その①:癖を見直す
歯ぎしりをする人には咬合癖と呼ばれる癖を持っている人も多いとされています。
咬合癖とは、何かに集中している時に自然と歯に力が入ってしまう癖です。普段から歯に余計な力を入れないように注意しましょう。
また、あくびなどをして、口の周りの筋肉をほぐしてリラックスさせるトレーニングも有効とされています。
歯ぎしりの対処法その②:枕の高さを高くし過ぎない
適切な高さの枕を使用することで、肩こりやむくみ、シワまで解消出来ます。
枕の高さを高くし過ぎてしまうと、頭が前方(下方向)に倒れこんでしまい、歯が当たってしまう原因にもなります。
また、首部分の血流も阻害され、首や肩に余分な力が入ってしまい、凝りだけでなく歯ぎしりの原因にもなってしまいます。
歯ぎしりの対処法その③:リラックス
上記の内容と重複するので簡略しますが、気分転換にドライブしたり、サイクリングなどで公園に行き散歩したり、また友達とお茶をしたり、「好きなブログを書きまくったり」してストレスを極力減らすように心がけましょう。
歯ぎしりの対処法その④:マウスピース
家庭で無料で行う、ということは出来ませんが、今では歯医者で約5000円ほどで自分に合ったマウスピースを作ってもらえます。自分の歯型にキッチリハマるので、朝起きたら外れているということもありません。
これを就寝中に口に装着することで歯へのダメージはかなり軽減させることが出来ます。一度歯医者さんに相談しても良いですね。
歯ぎしりの対処法その⑤:自己暗示
寝る直前に「今日は歯ぎしりしないぞ!」と何度も思いながら寝ることも効果的とされています。「睡眠中は自分の意志が働かないからこんなのしても無意味」と思われる人も多いと思いますが、例えば「明日は7時に必ず目が覚めないとダメ」と思っていれば不思議と自然に7時前後に目が覚めるものです。この体験をされた人も多いんじゃないでしょうか?
是非、寝る前に歯ぎしりに対する自己暗示をかけてみて下さいね♪
自宅ではできない対処法
スプリント治療
スプリント治療とは、上あごか下あごにスプリントと呼ばれる器具(樹脂製や金属製など)を装着することで、顎関節症全般を改善させる治療法です。当然自宅では出来ないので、歯医者さんで相談する必要があります。
薬物療法
顎周辺の筋肉にボトックスと呼ばれる筋肉弛緩剤をを注射することで、部分的に筋肉の動きを制限します。このボトックスという薬物は重篤な副作用が少なく、美容整形外科などでよく使われています。
(これ以外にもジアゼパムやメトカルバモールなどの筋肉弛緩剤を使う治療法もありますよ。)
さいごに
なかなか他人に指摘されないと自覚することが難しい歯ぎしり、もし指摘された場合には以上の事を試してみて下さいね♪
以上、すだっちでした(´ω`*)